今回も菊間町から、デコポンを加温ハウスで栽培されている白石武さんの紹介です。
加温ハウスをたずねると、ちょうど収穫作業の真っ最中で、木には、おおきなデコポンがたわわに実っていました。さっそく、どうしてデコポンの栽培をはじめられたのですか。とたずねてみると、「もともとはみかんや伊予柑を作りながら、ここで豚の飼育をしよったんよ。視察研修に出かけて、そこで初めて"デコポン"という名前を聞いて、実物を見たんよ。それで、平成4年に養豚をやめてデコポンの苗木を植えたのが始まり。」とのこと。新しい品種を栽培するということで、いろいろとご苦労もあったようです。「当時、このへんにはデコポンを栽培するノウハウがなかったからねぇ。デコポンについていろいろ勉強したよ。最初は、本当に手探りの状態やったなぁ。いろいろ調べて、加温するのがいいということがわかってからは、加温の技術を身につけるために、年に何回も視察にでかけたんよ。」こんなたいへんな努力のお陰で、いま、私はおいしいデコポンが食べられるわけなんですね。
きっと、いろいろな研究、工夫を重ねていらっしゃるんだろうな。と思いながらデコポン栽培で一番難しい点は?とたずねると、「味を一定にするのが難しいね。」とのこと。「デコポンは、糖度が高いけど、その分酸度も高いんよ。その酸をどううまく切るか。ここが難しいねぇ。普通のデコポンは3月〜4月が販売時期やから、そのころまでに味をのせていけばええやろ。でも、加温デコポンは12月に売り出すけんね。12月中に味をのせるのは難しいよ。加温デコポンの栽培方法は、だいぶん分かってきた。こらからは、中身、特に、糖と酸のバランスをいかにうまくとって美味しいデコポンを作るかが課題よ。でも、このごろは、デコポン作りも仕事というよりは、楽しみになってきたよ。」ととっても優しい笑顔で答えてくださいました。この笑顔にふれて、白石さんのデコポンはますます優しい味になるんですね。 |