第9回 2000年2月版
わしがつくっとるんじゃ 今回のわし!
デコポン栽培
永井 良一さん
わし顔写真

 今回は上浦町から、デコポン栽培されている永井さんの紹介です。

 「デコポン」は、清見タンゴールとポンカンを交配してできた、糖度が高く人気急上昇中の柑橘です。果実の生り口に高い盛り上がり凸(デコ)を持った形になりやすいところからその名がつけられたそうです。また、皮が薄く、温州みかんのように簡単に手で剥いて袋ごと食べることができ、ポンカンに似たいい香りがします。そんな、わたしも大好物の「デコポン」の生産者、永井良一さんは、上浦町盛にある15aの園地でデコポンを作っていらっしゃいます。

 あったかい日差しにつつまれた園地を訪ねると、ちょうど収穫の真っ最中でした。袋がけされたデコポンを一つ一つ丁寧に収穫していきます。「デコポンは寒さに弱いけんねー。一つ一つこうやって袋をかけて寒さから守ってやるんよ。」とのこと。「もうちょっと収穫時期が早かったらええんじゃけどねぇ…。袋がけはしとっても、寒さには本当に弱いけん、大きい寒波がきたりしたら、本当に心配よ。どうにかして、12月中旬くらいに収穫できたらと思うねぇ。」寒さから守るために一つ一つ袋がけするだけではなく、少しでも早く収穫ができるような研究もされているそうです。

 永井さんがデコポンを栽培し始めたのは平成5年。今年で7年目にはなりますが、「デコポンは、味はいいけど、本当に作りにくい。"こうしたら、結果としてこうなる。"というデータがまだ自分なりに掴めてないけんねぇ。本当、難しいよ。」とのこと。いまでも、県内外の篤農家を訪ねては、いろいろな秘訣を勉強されているのだそうです。現状に満足することなく常に向上心をもってデコポン栽培に取り組まれている永井さん、見習わなければ…と思いました。

 デコポンには、"デコ有り"と"デコ無し"のものがあります。実は、以前から、「同じデコポンでも、どうして"デコ有り"と"デコ無し"があるのか?」と疑問に思っていたわたしは、今がチャンスとばかり、永井さんに訊ねてみました。すると、「全然関係ないよー。樹勢がいいとデコが出やすいんよ。あと、花が咲く時期の昼と夜の温度差ね。」との答えが返ってきました。「"デコポン"だけにデコ有りのほうが美味しいのでは…」と思っていたのですこし驚きましたが、味的には、少しも変わらないのだそうです。 今、収穫の最盛期を迎えているデコポンですが、食べごろになるのは1ヵ月ほど先だそうです。「今はまだ酸味が強いけんねー。貯蔵庫で酸味がまろやかになるのを待って、おいしくなった頃を見計らって出荷していくんよ。」とのこと。「今年のできばえは?」と訊ねると、「今年はいいよ!例年のものに比べてもおいしいよー。」と、自信たっぷりのお言葉。もう少したって食べ頃になった永井さんの「デコポン」が、今から待ち遠しいです。


写真説明(上から)
●このように、デコポンは1個1個袋がけをしています。(右)
●収穫しています。(左)
●木になっているデコポンです。袋をはずしてみました!(右)
●奥様も収穫です。(左)
●畑の様子です。
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