今回は波方町から、黒毛和牛を肥育されている越智さんの紹介です。
県農えひめでは、県内産牛肉のうち、やわらかくて高品質なものを特に「伊予牛 絹の味」として販売しています。今回は、「伊予牛 絹の味」の優良生産農家として認定されている和牛肥育の達人、越智秀清さんの紹介です。越智さんは、波方町で150頭の黒毛和牛を肥育されています。
牛舎を訪ねて最初に感じたのは、“寒さ”でした。今治から車で15分ほどの所とは思えないほどの寒さに、思わず“ここ、寒いですねー。”と言ってしまいました。越智さんは“2℃くらいかなぁ。”と平気な様子。“牛は寒くないんでしょうか…。”と訊ねると、“牛は大丈夫よ。牛の上には大きい扇風機も回しとるよ。”牛の頭上をのぞいてみると、この寒い中、大きな扇風機が回っているではないですか!牛の最適気温は5℃から12℃。換気もかねて冬でもまわしているのだそうです。
越智さんが和牛の肥育を始められたのは23歳の時。小さい頃から動物が大好きだったのがきっかけとか。生後10ヵ月程度で導入し、20ヵ月くらい育てて出荷します。“1日のうち12時間はここにおるよ。”12時間!?“牛だって、顔も性格も1頭1頭違うけんねぇ。エサの食べ方や量もそれぞれよ。人間と一緒やね。”1日のうち12時間も牛舎にいて、その半分はエサの配合に時間をかけるのだそうです。そして、1頭1頭状態を見ながらエサを与えていきます。“牛の肥育段階に応じたエサの量ややり方があるんよ。毎日、エサの時間も決めてね。日によって体調も違うし…。生き物相手やけん、休みなしよ。”生き物を育てる大変さが伝わってきます。“えさの配合割合もいろいろ分析しながら工夫してやるんよ。”手間をかけて育てる分、いいものができた時は本当にうれしいそうです。
“つねに上質の肉を安定して出荷していきたい。”と語る越智さん。でも、こんなに愛情をたっぷり注いで育てた牛です。“出荷する時、寂しくないですか…?”と訊ねると、“そりゃぁ。これだけおったら、中にはなついてくる牛もおるし…。でも、そんなことも言うとれんけんねぇ。”なかなか、複雑ですね…。ですが、これからも、わたしたち消費者が安心できる上質肉の生産、がんばってください。
最後に越智さんから一言。“野菜生産者のみなさん、牛糞が必要でしたらお分けしますのでいつでも来てください。”とのことです。
|