第23回 2001年7月版
わしが作っとるんじゃ 今回のわし!
温室みかん栽培
渡部 康さん
わし顔写真

写真 写真  ハウスの中は、意外と涼しくて驚きました。天井には大きな扇風機が何台も取りつけられ、フル稼働しています。「あの扇風機は・・・?」「あぁ、あれはね、空気を撹拌してハウス内を乾燥させることによって温度を下げよるんよ。収穫時期を迎えた今は、僕らは夏でも、みかんにとっては秋の終りから冬の始めやけんねぇ。」ハウスの中を露地みかんが出来るときと同じ環境(室温)にすることによって、夏にみかんができるのです。

写真  1月1日に開花した今年の温室みかんも収穫を目前に控え、ハウス内ではきれいに色づいたみかんがたわわに実っています。「今年は・・・なかなかエエ出来やね。85点くらいやろか…。」なかなか厳しい採点・・・。いい状態に仕上がっていると聞いてますよ・・・。「糖度が14度くらいあって、しっかりした玉に仕上げたいんよ。そのためには、樹ももっと元気にしてやらんと。もっと、もっとって考えよったら、なかなか100点にはならんわ・・・。」
 温室みかんの樹は、収穫期の今から、次の花をつけるための準備をしていて、収穫が終わっても作業の手は抜けません。「1年のうちでちょっと余裕ができるのは10月から11月にかけての1ヶ月だけ。毎年いい実をつけるために、樹も体力がいって大変やけど、作る方も精神力を持続せんといかんけん、大変よ。みかんは永年作物やけん、1年のうちのちょっとしたミスが、来年、再来年の出来に影響するけんねぇ。」

写真 写真 渡部さんが農業を始めたのは20歳頃。「10年かかって、ようよう6割くらいわかってきたかなぁ…って感じかな。他の仕事もそうやけど、農業は本当に経験が大切やと思う。天候は毎年違うし、樹の状態もそれぞれ違うけんねぇ。」
 「収穫の喜びよりも、自分が作ったものを食べてもらって、おいしいと言ってもらえた時が一番うれしいし、次のはげみになるねぇ。」とおっしゃる渡部さん。お話を伺っていると、渡部さんの温室みかん作りに懸ける熱意が、ひしひしと伝わってきます。県下一、日本一の生産者を目指して、これからもがんばってください。


写真説明(上から)
●ハウスの全景です。(右)
●ハウスの天井には大きな扇風機。(左)
●ハウスの中の様子です。
●葡萄の房のように実がなっています(右)
●大きな実が重そうになっています。(左)
区切り線
2001年5月号はこちらからどうぞ


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