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全国的に直売所が脚光をあびています。「地元で作った農産物を地元で売り、地元で消費する」といった地産地消(ちさんちしょう)が受けています。
直売所は、JA直轄だったり、行政が運営していたり、形態は様々ですが、地元の生産者がその日の朝、店に持ちこんでいるため、どこのスーパーよりも新鮮で安心・安全です。
そんな直売所の建物を自分たちの手で作り、自分たちが運営していこうと立ち上がったグループが「JA吉海ふれあいくらぶ」です。
今回は、「わしが作っとるんじゃ」ではなく、「わしらが作ったんじゃ」とタイトルをかえ、“自分たちの城”である直売所が完成するまでを紹介しようと思います。
 同くらぶは平成13年4月発足。会長の柳原能夫さんを中心に、Aコープ吉海店の自転車置き場で月に一度のふれあい市を開き、13年9月からは毎週土曜日開催となりました。しかし、場所が場所だけにお客さんからの認知度はいまひとつ。売り場も狭く、暗いため、「何とかしたい」と思っていたそうです。
あたかも、Aコープ吉海店となりには遊休地があります。また、JA亀山支所改装に伴う農業倉庫取り壊しが決まりました。
それらを聞いた会員らは、「廃材を使って遊休地に自分たちの直売所を作ろう」と考えます。
柳原能夫さんや会員のメンバーは農業倉庫解体時に、「使えるものは使おう」と協力して廃材を運び出しました。こうして、準備は整い、設計図を描き、“自分たちの城”を建てる運びとなりました。
 柳原さんは、平成12年3月に定年退職するまで元亀山支所長。誰よりも農業倉庫解体は複雑な心境だったに違いありません。しかし、ふれあい市の建物を支える22本の柱などは農業倉庫からの廃材をリサイクル。近年、使用機会の少なくなった農業倉庫は新しい場所で形を変えて日の目を見ることになりました。
 11月9日(土)朝、8時。会員自慢の直売所のオープンセレモニーが始まりました。関係者のテープカットが行われ、早朝から並んで待っていたお客さんが店に流れこんできます。店内は、大混乱。レジ前には長い列が出来ましたが、生産者も消費者も笑顔が広がっていました。
柳原さんは、「お金がなかった。出来る限り安くおさえた」と笑いますが、“掘っ立て小屋”とはいえ、会員自ら設計図を描いて建てたリサイクル直売所の誕生に喜びもひとしおでした。
新しい店舗は、面積76平方メートル。営業日・時間は毎週土曜日の8時から11時。土の匂いのする地元農産物や加工品などが人気で、生産者である会員自ら店頭に立って、お客さんとの会話を楽しんでします。
同直売所がある吉海町は、しまなみ海道来島海峡大橋を渡った一番最初の島。海が近いため、「さざえ」や近くの山で採れた「マツタケ」などが店頭に並ぶこともあります。
柳原さんは、「“食べる”“作る”“売る”の三位一体でなければならない」と地域密着型直売所を目指しています。さらに、「私たちがきっかけとなり、直売所のしまなみ海道3島5町のサミット会議を開きたい。しまなみネットワークを構築し、生産者の交流と物の物流をはかり、それらを組織した連合体を立ち上げることが出来れば…」とさらなる飛躍に胸をときめかせています。
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