真伝と偽伝の違いは何?

 ノウハウも勿論ですが、やはり決定的なのは、「暦」です。

 市販の占法書の類をみても、その判断のデータを求めるのは、現代暦、つまり、日常の太陽暦に依存しており、たまに旧暦を使用と謳っているものでも単に日付が変わるのみで、求めた干支や九宮等は太陽暦のそれと何等変わらないものが実情です。

 また、西洋占星術にしても、一見、世界標準時に合わせるなどの調整があるため、正しいかのような印象をあたえがちですが、これとて、「暦」に変化はなく、使用しているのは正真正銘の現代暦であることに変わりはありません。

 暦というのは、電車のレールのようなものですから、これが違えば、同じ電車に乗り込んでも目的地へは永久に到着できません。

 この正しいレール(暦)を用いたものが「真伝」で、これ以外のものが「偽伝」です。たとえば、同一の生年月日時でもこのような違いが生じるのです。

現代暦で求めた干支
  
真伝暦で求めた干支

 一応、「真伝暦」の経路や分類を図にまとめておきましたので参照してください。図3は、日本の中国占術の大半は、昭和40年に来日した台湾の張耀文氏が伝えたものであり、直接間接の違いはあれ、「偽伝」に身をおくものはすべて影響下のもと命脈を保っており、時系列上からも原書研究者やT易断も例外ではないことをそれぞれ示しておきました。


図3 源の分類 ※矢印線は直接経路。唯の線は途中省略